キングダム55巻のネタバレ&感想

キングダム55巻は『第592話 死に場所』から『第602話 李牧の陣形』までの全11話が収録されています。

キングダム55巻

それらを1話ずつ、あらすじと感想をザックリと書いていきたいと思います。

完全にネタバレが含まれますのでご注意ください。

では早速。

キングダム第592話【死に場所】

秦軍と趙軍との朱海平原での戦いもクライマックスに突入してきました!

信(しん)率いる飛信隊は、秦の右翼として趙峩龍(ちょうがりゅう)の軍と戦っています。

必死で趙峩龍の本陣を狙って突き進む飛信隊ですが、どうしても干斗(かんと)などの新人たちが遅れを取り敵に囲まれます。

それを知った松佐(しょうさ)が助けに行くんですが、もう、松佐カッコよすぎですよね〜。

軍師の河了貂(かりょうてん)からは事前に「助からないと思うところは、最初から助けに行かないで」と言われてました。つまりそれは、「場合によっては仲間を見殺しにしろ」ってことなんですが、やっぱり松佐兄貴には新人たちを見殺しになんてできなかったんですよね。

で、干斗(かんと)たちに飛信隊の思いを伝えて、こう言って新人たちを鼓舞します。

松佐「ここはまだ、お前たちに死に場所じゃない」

それによって新人たちも奮起して、なんとか死地を脱出するのですが、満身創痍の松佐がついに倒れます。

キングダム第593話【趙峩龍本陣】

おそらく、松佐は自分の死期が近いことを察しているのでしょう。

松佐「俺を…できるだけ…前の方にはこんでくれねェか。信のいる前の方に…」

と新人たちに頼んで、肩を借りながら信のいる方へ向かっていきます。

一方、信たちはようやく趙峩龍の本陣へ辿り着こうとしたのですが、そこは百戦錬磨の趙峩龍。スルッと一旦引いて、逆に飛信隊を横から攻撃します。

その横撃よってピンチになる飛信隊。

さらに、趙峩龍軍の徐林(じょりん)と徐肖(じょしょう)という兄弟が信の前に立ちはだかります。

さすがの信もこの2人の攻撃には苦戦しますが、徐林が信の脇腹を狙って「ドッ!」刺したところを、カウンターで信が徐林の頭を

「ゾバッ!!」

と、真っ二つに切り裂きます。

キングダム第594話【楔】

弟を殺された徐肖が泣き叫んで、隊員たちに号令したことにより、飛信隊と徐肖軍は大乱戦となります。

信がピンチなのを察して、羌瘣(きょうかい)や那貴一家が援軍として駆けつけてきます。

こうやって、信がピンチの時には大体羌瘣が颯爽と現れて助けてくれるんですよね〜。ほんと頼りになる。

ただ、さっき徐林に刺された脇腹が結構な深手になった信を見た羌瘣は、元々その場から信を助け出すという目的を変更します。

おそらく、深手を負った信を連れて脱出するのが難しいと判断したのでしょう。

羌瘣はこんな提案をします。

羌瘣「斬って斬って斬りまくって、趙峩龍軍の主力をここに消す!」

いやぁ、めちゃくちゃカッコいい…。

逃げ出すことが出来ないんだったら、全員斬ってしまえばいい、っていうブッ飛んだ発想です 笑

その言葉通り、敵を斬って斬って斬りまくる羌瘣。

その命がけの立ち回りによって、信や他の隊員たちも鼓舞されて段々と飛信隊が有利な状況となってきます。

さらに、羌瘣を狙った徐肖も、

「スヒン」

と羌瘣に頭を真っ二つにされます。

兄弟そろって頭を真っ二つに斬られるっていうも、なんかちょっと…可哀想…笑

キングダム第595話【最高の隊】

徐林も徐肖も討たれ、明らかに趙軍が劣勢となっているのを見た趙峩龍は、さすがに動揺しだします。

そして、乱戦となっている間に趙峩龍本陣はその場を離れる決断をします。

そして、信たちは、徐林と徐肖を破ったことによって一気に勢いをまし、その乱戦に勝利します。

飛信隊や那貴一家も満身創痍ですが、なんとか生き延びました。羌瘣も気を失ってはいるけれど、なんとか無事でした。

この乱戦は勝利したものの、肝心の趙峩龍を逃した信は、追おうとしますが、そこは那貴が代わりに趙峩龍の捜索を買ってでます。

一方、信のもとに向かっていた松佐たちですが、いよいよ松佐の死期が近づいていて、その場で信が来るのを待ちます。

松佐「飛信隊は 本当に 最高だ」

そう呟きながら仲間たちに囲まれる松佐。

そこに全力で駆けつけてきた信に抱き抱えられながら、松佐は息を引き取りました。

『飛信隊副歩兵長 松佐 朱海平原にて戦死』

キングダム第596話【趙峩龍を討て】

松佐に死は飛信隊全体にすぐに広まり、仲間たちに衝撃を与えます。さすがの河了貂も呆然として膝から崩れ落ちるほど。

そのくらい松佐っていうのは大きな存在だったんですね。

ただ、まだ戦いの真っ最中で、趙峩龍を討つ大チャンスの時です。

それを分かっている信は、多分誰よりも悲しんでいるのに、それを抑えてこう言います。

信「松佐はおれの胸の中で死んだ。そんでおれがお前たちの分までしっかり泣いてきた。だから泣くな。」

信っていうのは、ただ我武者羅に突き進んでみんなを引っ張っていくだけじゃなくて、こうやって隊員たちの気持ちにしっかり寄り添っているからこそ、みんなが付いてくるんでしょうね。

そして、逃げた趙峩龍の居場所を発見したという知らせがあったため、信の言葉によって士気を取り戻した飛信隊が、趙峩龍に向かって再び動き出します。

そんな時、王賁(おうほん)に重傷を負わされた尭雲(ぎょううん)が起き上がってきて、趙峩龍が押されている戦況を不思議がります。

ようやく森の中で趙峩龍軍を見つけた飛信隊は一気に趙峩龍を追い詰めます。

キングダム第597話【武運を】

一方、追い詰められた趙峩龍ですが、なぜか冷静に過去に自分が仕えた藺相如(りんしょうじょ)に言われた言葉を思い出しています。

藺相如「争いにうんざりしている中華は、一つになりたがっている」

藺相如「もしいつの日か、その剣を手にする敵に出会った時は、全てをかけてそいつを殺せ」

藺相如には、不思議と未来を予知する力があったと言われているので、おそらく趙峩龍もこの戦況の中で藺相如の言葉を思い出したんだと思います。

藺相如が言った『その剣』を持っているのが信だという確信を得たから。

『その剣』っていうのが、『天下を治める力』という意味の比喩なのか、『王騎の矛』のことなのかは分かりませんが、どちらにせよそれを持つ者として趙峩龍が信を認めたということになります。

それによって、覚悟を決めた趙峩龍が雄叫びを上げながら、信に渾身の一撃を

「ドゴ!!」

と、くらわせます。

ただ、信も怯まずに打ち返して、趙峩龍との一騎打ちが始まりました。

キングダム第598話【紡ぐ者】

一方、馬南慈(ばなんじ)軍を食い止めている亜花錦(あかきん)軍や、尭雲軍を食い止めている玉鳳隊にも限界がきていて、敵を抑えきれなくなってきています。

そうなると、一気に飛信隊の本陣が狙われてしまうので、もう時間がない…。もう、あとは誰しもが信が趙峩龍を討つのを祈って耐えるしかない状況です。

満身創痍の信は趙峩龍に押され気味です。

趙峩龍としても色々な人の思いを胸に戦っています。

趙峩龍「思いを紡いでいくのが”人”、ならば我が双肩には、先に逝った八将と…病という不運で黄金の時代を去った、主藺相如の思いが宿る…!!」

そう言って

「ドゴ!!」

と、信に渾身の一撃を食らわせます。

もうほとんど意識が無くなっている信ですが、それでもまだ倒れません。

なぜなら、信も趙峩龍に負けないくらい色々な思いを紡いで戦っているから…。

そんな信に王騎の姿を重ねた趙峩龍が、一瞬隙を見せたところに、信が王騎の矛で趙峩龍を負傷させ、続けて

信「俺はっ!天下の大将軍になる男だっ!!」

と叫んで、趙峩龍の胴を真っ二つに切り裂きます。

キングダム第599話【右翼の風向き】

ようやく趙峩龍を討った飛信隊は大歓声。

ただ、河了貂は冷静に「戦いはこれからだ」と判断し、まずは後方にいる飛信隊や亜花錦軍に趙峩龍を討ったことを伝えて士気を上げさせます。

その上で、勢力的に強い馬南慈軍を狙うように指示します。亜花錦軍や飛信隊で馬南慈軍を一斉に攻撃し、その半数近くの兵を討ち取ります。

こうして、朱海平原の戦い14日目は、飛信隊の活躍により秦軍の勝利に終わります。

ただ、その夜に異変が起きます。

なんと、武神と言われている龐煖(ほうけん)が蒙恬(もうてん)軍の野営を遅い、兵を次々と切り倒していきます。

キングダム第600話【十四日目の夜】

蒙恬は留守だったので無事でしたが、蒙恬を子供の頃から世話をしていた副長の胡漸(こぜん)が討たれます。

この龐煖の出現は、李牧の差し金かと思いきや、そうではなくどうやら自ら山を降りてきて、秦軍を襲撃したようです。

この龐煖の人間ばなれした強さっていうのは、なんだか不気味な感じですよね。一体、誰がこんなヤツ倒せるんだ…って思ってしまいます。

一方、信たちの飛信隊はその龐煖襲撃の話は伝わっておらず、日中あんな戦いがあったとは思えないくらい和気藹々としています。回復早すぎ…笑

そうやって、朱海平原の戦い14日目の夜は更けていきました。

キングダム第601話【決着の日】

いよいよ朱海平原の戦い決着の日の朝を迎えます。

胡漸(じい)の死を知った蒙恬は憔悴しきっていましたが、戦いの朝になって落ち着きを取り戻します。

蒙恬「いつまでも泣いてはいられない。じィへの涙は戦いに勝ってからだ」

いつも明るい蒙恬なので、これだけ影のある雰囲気だと、なんだか蒙恬じゃないみたいですね。それだけ胡漸の死がショックだったんでしょう。

一方、飛信隊も夜明けとともに配置につきます。

龐煖の存在に気づいた羌瘣が信に「お前の危機は私が守る」と言うと、信はこう言います。

信「皆で勝つんだ。ちゃんと生き残ってな」

キングダム第602話【李牧の陣形】

15日目が開戦して、秦軍の右翼を担う飛信隊はスタートダッシュで猛攻撃をしかけます。

というのも、飛信隊が王翦(おうせん)将軍から聞いてた戦略は「まず右翼が突破して趙本陣を横激し、王翦中央軍が李牧を討つ」というもの。

つまり、右翼の飛信隊が趙左翼を突破して、趙本陣を叩かないと、王翦中央軍が動けないと思ったからです。

ただ、なんとその戦略とは違い、飛信隊のスタートダッシュとともに王翦中央軍も動き出したから河了貂はビックリ。

しかし、すぐに作戦変更の意図を理解します。

つまり、従来の作戦は飛信隊が仕掛けて、王翦中央軍が李牧を討つ、というものでしたが、その逆になった。つまり、王翦中央軍が仕掛けて、飛信隊が李牧を討つ!

それだけ王翦将軍は飛信隊の勢いに賭けている、ということでしょう。

一方李牧は王翦軍を守り抜いて勝利しようとしています。なぜなら、王翦軍には兵糧がすでに底をついているということを知っているので、長期化させれば勝てるという見込みです。

ただ、鄴(ぎょう)からの急報によって、李牧が守りの陣形から攻めの陣形に急遽変更します。

それをみて「フッ」と不敵な笑みを浮かべる王翦将軍。

これも全てが思惑通りなんでしょうか。恐るべし王翦将軍。

キングダム55巻のまとめ

いよいよ朱海平原の戦いも15日目に突入して、クライマックスとなってきました。

ここからは、飛信隊だけではなく王翦中央軍も動き出したので、より戦いが熾烈になってくると思われます。

あと、鄴攻めをしている桓騎(かんき)将軍の動きも気になりますね〜。

いやぁ、キングダム56巻も楽しみですね。

56巻もネタバレ&感想を書きますので、またよければ覗きにきてください。

では。

(おまけ)

キングダムのコミックスを「実質ほぼ無料」で読む方法を記事にまとめました。

漫画は『鬼滅の刃』で説明していますが、キングダムでも同じやり方ができますので、試してみてください(ちなみに違法なことは一切していませんのでご安心ください)。

漫画『鬼滅の刃』を“実質ほぼ無料”で読む方法

2020年3月10日

では。

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