『キングダム 54巻 (第589〜591話)』のネタバレ&感想

前回に引き続き、キングダム54巻のネタバレ&感想を書いていきます。

第589話「夜の出来事」のネタバレ&感想

朱海平原の戦い14目を目前にして、桓騎(かんき)軍が包囲している鄴(ぎょう)の城下で事件がおきます。

鄴の家来
城内で火の手が上がっています!

もっ燃えているのは…東の大食料庫…
鄴の城主
なっ…何じゃとォ!?

なんと、桓騎(かんき)の策略で、鄴に集められた趙の一般人に紛れて、桓騎軍の兵士を何人か送り込んでいたのです。

その兵士達が鄴の食糧庫を全てに火を付けた、という報告が城主に伝えられます。

この鄴には、他の城から逃げて来た一般人が押し寄せてきています。そこで、食糧が燃やされたというのは、桓騎軍に包囲されて籠城している鄴からしたら、とんでもないことです。

鄴の城主
鄴の食糧が一体あと何日持つのか…

正確な日数を出すのだ!!

鄴の城主は、このピンチをすぐに理解し、李牧(りぼく)に伝える伝令を飛ばすと共に、食糧が何日持つのかを計算させます。

恐らく、これだけの人数を受け入れていることから、持って数日なのでしょう。

桓騎(かんき)としては、完全に自分の策略がハマって、このドヤ顔です 笑

桓騎(かんき)
遅ェんだよ ノロマ共が

一方、朱海平原では14日目の朝を迎えて、河了貂(かりょうてん)がナイーブになっています。

この14日目の決戦では、彼女の指示1つで大勢の兵士が死ぬことになるから、ナイーブになって当然です。

それを察した信は、こう言って河了貂(かりょうてん)を鼓舞します。

信(しん)
躊躇して判断間違うぞ

俺たちは、全員で命をかけて勝利をつかみ取る飛信隊だ

その言葉を聞いていた周りの飛信隊の隊員達も、信(しん)のその言葉に納得の様子。

河了貂(かりょうてん)もこの信(しん)の言葉で吹っ切れました。

河了貂(かりょうてん)
ありがとう信

俺も今日が一番勇気が必要だった

14日目の決戦を前に、飛信隊は改めて1つにまとまります。こういう時に、隊員達の様子を常に意識して、適切な言葉をかけられる信(しん)は、本当に最高のリーダーなんだろうなぁ、と思いました。

第590話「攻めの偏重」のネタバレ&感想

一方、秦の中央軍としては、右翼側に援軍を送りたいのですが、趙の中央軍から睨みをきかされているため、兵士を動かすことができません。

少しでも中央軍から、右翼側に援軍を送ると、ここぞとばかりに趙の中央軍が攻めてくるからです。

ただ、そこは王翦(おうせん)将軍も分かっていて、それは秦も同じこと。つまり、秦の中央軍としても趙に睨みをきかせることで、趙が右翼側に援軍が送れないようにしている、ということです。

ただ、趙の李牧(りぼく)は、兵糧の少なくなっている秦の状況から、こんな風に予測しています。

李牧(りぼく)
もうすぐ終わります

つまり、どちらが勝利するにせよ、戦いの終わりが近いということ。それに反応してカイネが、自分の不安をかき消すかのように続けます。

カイネ
秦右翼は亜光と玉鳳王賁が退場し…

残る将は飛信隊 信のみ!
李牧(りぼく)
ええ その通り…

つまり…勝つのは趙左翼!

この状況では客観的に趙が有利な状況に変わりないので、李牧(りぼく)としても油断しているわけではないですが、「勝てる」と確信しているのでしょう。

一方、この14日目の決戦を前に、河了貂(かりょうてん)が渕(えん)と松佐(しょうさ)を呼び出して、このように伝えます。

河了貂(かりょうてん)
現場の兵を2人の判断で動かして…

助けるべきところだけで助けて、助からないと思うところは、最初から助けに行かないで
松佐(しょうさ)
・・・・
渕(えん)
・・・・

つまり、「助けられない」と判断した時には、仲間を見殺しにして被害を最小限にしろ、という指示です。

当然ですが、河了貂(かりょうてん)としてもこんな事は言いたくないことだと思いますが、多くの犠牲が出るであろう14日目の決戦なので、軍師としては当然の判断です。

ただ、仲間思いで情に熱い渕(えん)と松佐(しょうさ)にとっては辛いことんですね。

そして、いよいよ14日目が開戦します。

飛信隊としては、『肉を切らせて骨を断つ』という、正に『攻め』に徹したノーガード戦法で、趙の防御をを蹴散らして行きます。

その中でも、信(しん)の猛攻は凄まじく、

信(しん)
行くぞ てめェら ヌオラァ!!

と、周りを鼓舞しながら隊長自ら突き進んでいきます。

ただ一方で、守備に絶対的な自信のある趙峩龍(ちょうがりゅう)としては、飛信隊のこの猛攻を冷静に見ています。

趙峩龍(ちょうがりゅう)
我が兵達を相手に守備を捨ておくのは致命的だぞ 飛信隊!

第591話「三大天の盾」のネタバレ&感想

徐々に押し込まれていても、この趙峩龍(ちょうがりゅう)の余裕は、それだけ趙の守備に自信があるということ。

ただ、それは河了貂(かりょうてん)としても想定内の状況で、その先を常に見ています。

河了貂(かりょうてん)
本命が最前線に出た時 飛信隊の力は趙峩龍の読みを上回る!!

それで一気に趙峩龍の首を取る!!

つまり、趙峩龍(ちょうがりゅう)が守備に絶対的な自信を持っていることが『油断』となり、『本命』である信(しん)が最前線に出た時に、その油断をついて趙峩龍(ちょうがりゅう)を討つという作戦です。

それだけ信(しん)の力は誰の予想も上回るくらいに成長し続けているということですね。

一方、この飛信隊の右側に陣取っている、番陽(ばんよう)率いる玉鳳隊は、尭雲(ぎょううん)軍と戦っており、飛信隊の左側は段茶(だんさ)将軍率いる亜光軍は、馬南慈(ばなんじ)軍と戦っています。

配置としてはこのような陣形です。

趙の尭雲軍と馬南慈軍としては、何とか飛信隊を倒すべく、趙峩龍軍へ援軍を送りたいところ。

ただ、逆に秦側の玉鳳隊と亜光軍は、何としてもその援軍を阻止しなければなりません。

番陽(ばんよう)
ひるむなァ!この場を死守せよ!

1人も飛信隊には行かせるなァ!!
段茶(だんさ)
今日の戦いに後退はない!

後退は即ち敗北と心得よォ!!

正に、秦の右翼としては「何としてでも飛信隊に趙峩龍を討たせる」というので完全にまとまっている状況です。

その甲斐もあって、飛信隊は鉄壁と思われた趙峩龍(ちょうがりゅう)軍の守りを崩しつつあります。

趙峩龍(ちょうがりゅう)
・・・少々見くびりすぎたか 飛信隊

第三防陣に『土雀』を入れて『隔砂陣』を敷け

入って来ている飛信隊の全部隊の足を止める

ここで、趙峩龍(ちょうがりゅう)も本気を出して来ます。滅多に出すことがない『土雀』と『隔砂陣』の陣形を指示します。

それを見た河了貂(かりょうてん)は、

河了貂(かりょうてん)
・・・あれが本当の趙峩龍の防陣だ

つまりあれは、趙三大天の鉄壁の守り

と、この陣形の守りの強さを瞬時に理解します。ただ、その守りでさえ・・・

河了貂(かりょうてん)
いや、あれを抜くんだ!

抜くに決まってる!!

だってあいつは…三大天や六将らと並ぶ…いや、それを追い抜くっ・・・

大将軍になる男だから!!

と、信(しん)への信頼は変わらず、信(しん)もそれに答えて突き進みます。

信(しん)
ヌラア!!

流石に趙峩龍(ちょうがりゅう)としても、この信(しん)の猛攻は予想外だったようで、

趙峩龍(ちょうがりゅう)
何っ!?

と、初めて動揺を見せます。

河了貂(かりょうてん)
そのまま皆を率いてぶち抜け 信!

この流れのまま 趙峩龍を討つんだ!!

一方、敵に囲まれている仲間の中に、新人の干斗(かんと)達がいると聞いた松佐(しょうさ)は、

松佐(しょうさ)
スマン 10人ばかしついて来てくれ

と、河了貂(かりょうてん)の指示を無視して干斗(かんと)達を助けに向かいます。

というところで、キングダム54巻は終了しています。

この後、信(しん)と趙峩龍(ちょうがりゅう)の戦いはどうなるのか?松佐(しょうさ)は無事に干斗(かんと)達を救えるのか?討たれた王賁(おうほん)はどうなっているのか?

などなど、気になることが沢山あるので、次巻の55巻が楽しみですね。

キングダム最高!

【おまけ】キングダムを”実質ほぼ無料”で読む方法

余談ですが、好きな漫画を『実質無料』で読む方法について記事にしました。

漫画『鬼滅の刃』を“実質ほぼ無料”で読む方法

2020年3月10日

この記事は『鬼滅の刃を”実質ほぼ無料”で読む方法』として解説していますが、キングダム でも使える方法なので、気になる方は試してみてください。

ちなみに、「違法サイトを活用する」とかっていうのでは全くないので安心してください。

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