『キングダム 54巻 (第583〜584話)』のネタバレ&感想

前回に引き続きキングダム54巻のネタバレ&感想を書いていきます。

第583話「十三日目」のネタバレ&感想

12日目で右翼の飛信隊と玉鳳の覚醒により、趙を後退させ王翦将軍率いる中央軍の進軍により有利な戦況となっている秦軍。

ただ、飛信隊の兵糧は底をついていて、13日目で山場を迎えることは確実。どちらが勝利するかはまだまだ分からない状況です。

そんな中、12日目の夜に趙のカイネが李牧(りぼく)の助言を、尭雲(ぎょううん)と趙峩龍(ちょうがりゅう)に伝えに行きます。

尭雲(ぎょううん)
そうか

お前がカイネか
カイネ
何か・・・?

李牧(りぼく)からの助言を伝えたカイネに、逆に尭雲(ぎょううん)から謎の助言をされることに。

というのも、過去に珠海平原で自分の主(あるじ)を失った尭雲(ぎょううん)は、予知夢を見るようになったとのこと。その予知夢にカイネが登場したことを伝えます。

尭雲(ぎょううん)
己の命を主に捧げる覚悟の忠誠ぶりは、この尭雲と趙峩龍によく似ている

せめて願うのは
尭雲(ぎょううん)
その先まで我らに似ることがなきよう…

–ということだ
カイネ


・・・
カイネ
!!
カイネ
どういう意味だ貴様っ!!
馬南慈(ばなんじ)
どうした カイネ
カイネ
気づかなかったのか馬南慈

今こいつは不吉なことを言ったんだ
カイネ
李牧様を 失うとっ

つまり尭雲(ぎょううん)は、自分がこの珠海平原で主を失ったように、カイネも主、つまり李牧(りぼく)を失うかもしれないから気をつけろ、と言いたかったですね。

ただ、この尭雲(ぎょううん)っていうのは、多分戦いしかしてこなかったんでしょうね。人の気持ちを全く考えずに伝えたため、カイネがブチギレます…笑

カイネ
絶っ対にありえぬが もし李牧様が死ぬことがあったら その前に私が盾となって死ぬ!

お会えたちみたいに自分だけ生き永らえるなんて

私は絶対にしない!!

これは完全に尭雲(ぎょううん)の伝え方が悪く、カイネがブチギレるのもしょうがないと思います。

ただ、単なる夢の話にここまでキレるっていうのは、多分カイネ自身も李牧(りぼく)の危険を直感的に予見していたんじゃないでしょうか。

それをハッキリと言葉で言われたことに対して、自分の中にある不安を払拭する意味でもこれだけのキレ方をしたように思います。

このエピソード(布石)がどのように回収されるのか、楽しみですね。本当に李牧(りぼく)が死ぬのか、それとも…。

日が明けていよいよ13日目に突入します。

秦の中央軍では、第四将の倉央(そうおう)が現れ、王翦(おうせん)とこのような会話に。

倉央(そうおう)
いつもいつも 驚かされますな 殿には

玉鳳はともかく 飛信隊の覚醒までもお読みになるとは

つまり倉央(そうおう)は、玉鳳が戦いの中で覚醒するのは予想し得るが、飛信隊の覚醒を予測するのは困難であり、それを予測した王翦(おうせん)を賞賛しているんですね。

それもそのはず、玉鳳率いる王賁(おうほん)は、王翦(おうせん)の実の息子ですから。普通だったら贔屓目に見るのが当たり前です。

ただ、それに対する王翦(おうせん)の答えは意外でした。

王翦(おうせん)
逆だ

飛信隊の覚醒は分かっていた

玉鳳は半分賭けであった
倉央(そうおう)


・・・・

まさか、王翦(おうせん)が飛信隊をここまで買っているとは、恐らく誰も思っていないのでしょう。倉央(そうおう)もビックリです。

ただ、実の息子である王賁(おうほん)への評価の低さと冷遇が僕は気になります。今後、この親子関係がどう進展するのかっていうのも見どころですね。

一方、趙の中央軍では、傅抵(ふてい)が昨日の李牧(りぼく)の助言が何だったのかを、カイネから聞き出しています。

傅抵(ふてい)としては、倒しやすそうな信(しん)率いる飛信隊を叩くのではないか、という読みです。

傅抵(ふてい)
んじゃ狙われるのはやっぱり

アホな信君の方か
カイネ
・・・・いや

逆だ

つまり、李牧(りぼく)の考えは、「まずは玉鳳を打つ」という戦略ということです。

李牧(りぼく)としても、戦いのカギは飛信隊であることは分かっていつつ、その覚醒のカギになっているのがライバルであり友である王賁(おうほん)率いる玉鳳であると分かっているのでしょう。

玉鳳を叩けば飛信隊も失速し右翼は崩れる、と。

そして、この第583話の最後にはこう書かれます。

『13日目のこの日、秦軍右翼に衝撃が走る
王賁が討たれてしまうのだ

第584話「数十騎」のネタバレ&感想

まずは趙峩龍(ちょうがりゅう)が玉鳳を狙って、走り出します。

趙峩龍(ちょうがりゅう)
行くぞ

左から崩して 王賁をはめる

更に、飛信隊と戦っていた尭雲(ぎょううん)も王賁(おうほん)を討つために、玉鳳側へ動き出します。

飛信隊としては、趙峩龍(ちょうがりゅう)と尭雲(ぎょううん)が左へ動き出しので戸惑っているところへ、岳嬰軍が横から飛信隊の羌瘣(きょうかい)の隊へ向かって攻撃してきます。

兵隊
飛信隊を殺せっ

岳嬰様の仇だァ

この岳嬰隊は主ある岳嬰を飛信隊に倒されたことから、相当に飛信隊に恨みを持っているため、士気が相当高い。

ただ、そこはさすが羌瘣(きょうかい)。冷静です。

羌瘣(きょうかい)
大丈夫

今は 圧倒的に私たちの方が強い!

実際に、羌瘣(きょうかい)の隊は“連結剛力”で向かってくる敵を蹴散らします。

ただ、信(しん)の様子が何かおかしい。

信(しん)
相手の狙いが 急に全く分からなくなっちまった

今まで軍師の河了貂(かりょうてん)よりも、直感的に本能型の尭雲(ぎょううん)の動きを読んできた信(しん)でしたが、ここに来て急にそれが分からなくなります。

そして、尭雲(ぎょううん)の動きを追っていた邦馬(ほうば)から報告が入ります。

邦馬(ほうば)
居ない…

尭雲が・・・消えました
信(しん)
!?

趙の狙いはあくまで王賁(おうほん)ひきいる玉鳳隊なので、先程の飛信隊を急襲した岳嬰軍はあくまで目くらまし。その背後を尭雲(ぎょううん)が玉鳳隊めがけて突撃していったのです。

まんまと尭雲(ぎょううん)は玉鳳隊に近づきますが、王賁(おうほん)はまさか2つとなりの戦場から尭雲(ぎょううん)たちが来ているなど、予想もしていません。

馬南慈(ばなんじ)軍の背後にいる岳嬰(がくえい)軍が来たと勘違いします。

しかも、相手は三百騎程度なので油断します。

ただ、実際にはその三百騎は、珠海平原全体の中でも最強の武を有する尭雲直下兵団“雷雲”の精鋭騎兵だったのです。

そのため、あっさりと玉鳳隊の中に入られ、普段冷静な王賁(おうほん)も焦ります。

王賁(おうほん)
関常を呼べっ

王賁(おうほん)からの指示が出る前から、何かを感じ取っていた関常(かんじょう)はすでに王賁(おうほん)のもとに到着しています。

関常(かんじょう)
手強いぞ!

ここから、関常隊と雷雲の壮絶な潰し合いが始まります。

その乱戦に紛れて、数十騎が動き出します。その先頭を率いるのが、雷雲の中でもさらに腕の立つ上から10人の最強兵士団である“十槍”でした。

そして、そのすぐ後ろのは尭雲(ぎょううん)本人が控えていました。

一気に十槍と尭雲(ぎょううん)は王賁(おうほん)の本陣まで入り込みます。

・・・というところで、第584話は終わっています。

12日目の敗戦を挽回すべく、李牧(りぼく)の戦略が今のところは上手く行っている感じですね。

このあと、本当に王賁(おうほん)が討たれのでしょうか?次回が楽しみです。

【おまけ】キングダムを”実質ほぼ無料”で読む方法

余談ですが、好きな漫画を『実質無料』で読む方法について記事にしました。

漫画『鬼滅の刃』を“実質ほぼ無料”で読む方法

2020年3月10日

この記事は『鬼滅の刃を”実質ほぼ無料”で読む方法』として解説していますが、キングダム でも使える方法なので、気になる方は試してみてください。

ちなみに、「違法サイトを活用する」とかっていうのでは全くないので安心してください。

Twitterやってます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です