こんにちは、ゴリログ(@GoriLog)です。
唐突ですが、ブイヨンって知ってますか?
フランスの出汁(だし)のようなもので色々な料理に応用できるらしいです。
なんか「ブイヨン」って聞くと高級レストランを想像しがちですが、フランスでは一般の家庭でも普通にブイヨンを取って常備しているようです。
それなら、と、フランスの家庭とは程遠い我が家でもブイヨンなるものを作ってみました。
妻からは「何の料理に使うの?」と聞かれましたが
「そんなの決めてない。とにかくブイヨンを作りたいんだ。」
と本末転倒なやりとりをしつつ、早速仕込んでいきます。
まず、ブイヨンの旨味を引き出すための大事な要素として『骨つきの鶏肉』が必要になってきます。
今回用意したのが、「骨付き鶏モモ肉」「手羽元」「手羽はし」の3種類です。
丸鶏が手に入ればそれでも良いらしいのですが、そんなものは近所のスーパーでは手に入らないし、なによりそんなのが入る鍋をもちあわせていません。
ということで、なるべく多くの骨つき部位を集めました。
重量としては1kgくらい欲しかったのですが、今回のは900gくらい。まぁ誤差の範囲でしょう。
で、まずは家にある一番大きな鍋に水を張って、沸騰させます。
そこへ鶏肉たちをぶちこみます。
本当は鶏肉の参加した脂や、血管などを掃除してから入れた方がいいらしいのですが、今回は見送りました(面倒だったので…)。
しばらく強火で煮立たせると、こんな感じで灰汁が出てきます。
これらの灰汁は雑味の素なのでしっかりと取り除いていきます。
ある程度灰汁が出なくなったら、今度は野菜を入れるのですが、今回用意した野菜たちはこちらです。
玉ねぎ半分、人参半分、セロリの葉っぱの3種類。
これらを適当な大きさにカットします。
これを先程の鍋にぶち込んでいきます。
野菜を投入したら、また強火で煮立たせていきます。
意外と知られていないかもしれませんが(僕も最近まで知りませんでしたが)、灰汁って野菜からも出るんですよね。
こんな感じで野菜の灰汁が浮いてきますので、こいつらもしっかりと除去していきます。
この野菜の灰汁も出なくなってきたら、次にスパイスたちを投入していきます。
今回はブラックペッパーのホールを10粒、ローリエ1枚、ニンニク1片です。
これらを鍋に入れてます。
まだ多少灰汁も出ると思いますので、定期的に様子を見ながら灰汁を取って、あとは極弱火でひたすら煮込んでいきます。
どのくらい煮込めば良いか?については諸説あって、僕が見たレシピでも「2時間で十分」ってとこもあれば、「6時間は必要」というところもありました。
なので、何となく今回は
5時間煮込む
ことにしました。
ただ、当然ですがそれだけ長時間煮込むとどんどん水かさは減っていきます。
これは3時間くらい経ったくらいなのですが、こんな感じで目減りしているのが分かると思います。
そうしたら、多少水を足しながら、またひたすら煮込んでいきます。
ただ、最終的には最初の水かさの半分くらいまで煮詰めたいので、途中からは水を足さずにブイヨンを濃縮させていくイメージで煮込んでいきます。
もはやブイヨンを育てている感覚です。
ここまでくるとブイヨンに愛着が湧いてきて、煮込まれているのをニヤついて見ながら飲むお酒が美味い…笑
で、5時間煮込まれたブイヨンがこちら。
だいぶ、スープが色づいて、香りも極上のコンソメスープのような香りです。
これをザルとキッチンペーパーで濾すとこんな感じになります。
黄金のブイヨン!
と言っても過言ではないくらいキレイなブイヨンが取れました(初めてなので基準が分りませんが)。
味見でちょっと塩を入れて飲んでみましたがビックリするくらい美味しかったです。これだけで普通にお店でスープとして出てきても違和感ないくらいの感じでした。
ちなみに、残った具材たちでまだ食べれそうな鶏肉と人参は回収しました。
言ってみたら「出がらし」なので、確かに旨味は大分なくなっていますが、ポン酢につけて食べたら普通においしかったです。
一般的には捨てられるのかもしれませんが、勿体ないので我が家ではしっかりと頂きます。
ということで、今回は思いつきでブイヨンを作ってみました。
最初にも言ったように、とりあえずブイヨンが作りたかったので、これを何の料理に使うかは考え中ですが、スパイスカレーやパスタなどに使おうかと思っています。
とりあえず冷蔵庫で数日は持つようなので、それでも使いきれない場合は冷凍保存しとこうかと思っています。
確かに時間はかかりましたが、作業自体は何の難しさも無いのでお勧めです。
是非作ってみてください。
では。
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