『メモの魔力』から得た3つの学びについて

こんにちは、ゴリログです。

今回は、今更ですが昨年爆売れした『メモの魔力』について書いていきたいと思います。

売れているとは聞いていましたが、どのくらい売れているのか調べたら、なんと電子書籍と合わせて

60万部以上

も売れているんですね!

この出版不況の中で、とんでもない数字だと思います。

今回の記事は、まだ『メモの魔力』を読んでいない方は「どんな視点で読むと学びになるか?」という参考にして頂ければいいですし、すでに読んだ方にとっては「そんな視点もあったのね〜」くらいで読んで頂けると嬉しいです。

この本で僕が特に学びになった3つについて書いていきます。

先にその3つを先にお伝えすると、こんな感じです。

  • 学び①:抽象化能力を鍛えるメモの書き方
  • 学び②:メモを通した成功哲学
  • 学び③:前田裕二という新たな変態の発見

それでは早速行ってみましょう。

学び①:抽象化能力を鍛えるメモの書き方

この『メモの魔力』ですが、当たり前ですが「メモの書き方」について書かれた本です。

ただ、単純に事実を羅列するだけのメモの書き方を説明しているのではなく、一歩その先を重要視して解説してくれています。

それが

『抽象化』と『転用』

についてです。

本質を捉える『抽象化』について

一般的なメモの書き方についての本っていうのは、「起こった事実」をいかに上手くまとめるか、といった視点で書かれていることが多いです。

その先の説明と言ったら、せいぜい「その事実に対する自分の感情も残しておきましょう」くらいだと思います。

この『メモの魔力』はそうではなく、起こった事実に対して、まず

「その事象にはどんな特徴があるのか?(How)」
「なぜそれが起こったのか?(Why)」

について深掘りすることが解説されています。

この「How」と「Why」を突き詰めていくことが重要とされています。

つまり、これはその事実の本質を捉える『抽象化』ということになります。

自分事に落とし込む『転用』

そうやって、事実を抽象化できるようになると、一段高い視点から物事を見れるようになるので、あらゆることが関連付けれるようになります

例えば、リンゴを見て「これは果物だな」と抽象化したとします。

「果物」という一段高い視点を手に入れることによって、リンゴを他の果物であるバナナやみかんと関連付けることが出来るようになります。

この関連付けることを『メモの魔力』では『転用』と呼んでいます。

起こった事実から抽象化された概念を、自分の持っている課題などに関連付けて考えるということです。

つまり、

  • ステップ①:『事実』を書く
  • ステップ②:その事実を『抽象化』する
  • ステップ③:抽象化した概念を自分事に『転用』する

ということです。

僕はこの3ステップの中で、一番訓練が必要になるのがステップ②の『抽象化』だと思っています。抽象化についてだけ書かれた書籍が出ているくらい、結構難しい概念だったりするので。

この『メモの魔力』では、この抽象化についてかなり具体的に書いてくれているので、下手な抽象化について書かれた専門書を読むより勉強になるし、実際に使える抽象化能力が身につくと思っています。

学び②:メモを通した成功哲学

次に『メモの魔力』からの学びの2つ目です。

先ほどは「抽象化能力を鍛えるためのメモの書き方」という点にフォーカスして解説しましたが、それっていうのはノウハウ的な要素が強い部分だったりします。

つまり、「どうやったら(How)良いメモが書けるか?」という説明なので。

ただ、この『メモの魔力』の本質をそれこそ抽象化すると(笑)、僕はノウハウ本ではなく

「メモを通した成功哲学本」

だと思っています。

つまり、メモを通して『成功するためのマインド』がメインで書かれています。

例えば目次を見ても、こんなタイトルの章があります。

  • メモの魔力が「自分」を教えてくれる
  • 「言語化」で夢は現実になる
  • 夢に優先度をつける
  • ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

これってよく巷の本屋で見かける薄っぺらい成功哲学本に書いてありそうじゃないですか(笑)。

ただ、この『メモの魔力』が薄っぺらくないのは、

現実的な『メモ』という土台ありきで語られるから

だと思います。

頭の中の概念だけをこねくり回して何とかしようとする成功哲学ではなく、「メモを取る」という現実的なアクションが前提となっているので、きちんと地に足のついた内容になっていると思います。

そいう意味でも、成功哲学書として読むのをお勧めしますし、実際これだけ売れているのも、「ノウハウ本」としてではなく「成功哲学書」として認知されているからだと思います。

学び③:前田裕二という新たな変態の発見

最後、3つ目の学びについてです。

これは、完全なる余談で、僕の個人的な『癖(へき)』によるものですが、

前田裕二という変態が知れた

ということが、最大の学びでした(笑)。

僕は変わった人(変態)を生体を観察するのが大好きで、僕が勝手にメンターとして仰いでいる方も相当な変態です。

木坂健宣という人物の『変態さ』について

2019年7月26日

で、今回この『メモの魔力』の著者である前田裕二さんですが、メモに関しては尋常じゃないくらいの変態さでした。

自分自身を「メモ魔」と言うくらい、メモに対する熱量がハンパじゃない…。

誰かと食事をしている時にでも、常にメモを取ってるみたいですし、大学の就活中には自己分析ノートを30冊書いたエピソードも記載されています。

しかも、巻末には、その時に前田さんがやった

自己分析の1000問

が付いています。

・・・誰ができるんだろ…(笑)。

そのくらいメモに対しての情熱が凄まじく、その熱量もこの本からビシバシ伝わってきます。

多分、そういう人って周りにいないじゃないですか(少なくとも僕の周りには)。

なので、そういう変わった人(変態)の頭の中を覗けるっていう意味でも、この『メモの魔力』は読む価値があると思います。

まとめ

ということで、『メモの魔力』から僕なりに学びのあったポイントを3つ紹介しました。

他にももっと勉強になった箇所は沢山あったのですが、キリがないので3つに絞りました。あとは、実際に読んでみて確認してほしいと思います。

まだ読んでない方は是非。

多少時間を掛けてでも読む価値のある本だと思いますので。

ということで、何かの参考になれば嬉しいです。

では。

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