【体験記】男性の育休(育児休暇)取得のメリット・デメリット

僕には子供が3人います。
8歳の長女、5歳の次女、1歳の三女の三姉妹です(2020年9月現在)。

親の僕が言うのもなんですが、まー可愛いです 笑。

「目に入れても痛くない」とかよく言いますが、むしろ「目に入れて持ち運びたい」と思うくらい溺愛しております。

そんな親バカな僕ですから、「常に子供のそばにいて成長を見届けたい!」という思いは人一倍強いです。

もし、歩き出した瞬間や、「とぉと」と言い出す瞬間(お父さんの意味)を見逃すことがあれば、一生後悔することは目に見えています。

なので、出来るだけそばに居たい。

ということで・・・

4ヶ月間、育児休暇を取ってみました

長女が4歳、次女が1歳の時に、4ヶ月間、育児休暇という制度を利用し長期休暇を取ってみました。

さっき言ったように「子供の成長を見届けたい」っていう思いがあったのはもちろんですが、そのころ妻の体調がよくなかったんです。

妻は育児と家事で、心身ともに疲れていたのは明白でしたが、僕は「会社の仕事が忙しいから」とあまりサポートができていませんでした。

産後のホルモンバランスの乱れや、家事と育児の疲れなどから、寝込むことも多くなっていました。精神的にも不安定になることがあって、「キーーー!!」となってしまうこともしばしば。

このまま家に子供と一緒にしておくのは危険かも?」「このままでは家庭が崩壊してしまう…」という危機感があり、思い切って育児休暇を取得しました。

ただ、後述しますが、男性の育児休暇までの道のりはそれほど簡単ではありませんでした。

事前の仕込みから始まり、上司への説明、同僚への仕事の引き継ぎなど、なかなか精神的に辛いものがあったのは事実です。

ちなみに、僕の所属している会社は一部上場のいわゆる大企業に分類される規模の会社です。

なので、企業の体質はとても古くて、今でこそ育休を取得する男性社員はポツポツと増えてはきていますが、当時は「は?男が育児休暇?なめとんのか」といった風潮(あくまで風潮)はありました。

だから、周りの厳しい視線もビジバシ感じました。

それでも僕は育児休暇を取らなければならなかったんです。

育休取得は会社へのアピールと根回しが重要

育児休暇を取得する!」と決めたら、あとはそれに向けて突き進むのみです。

ただ、いきなり「育児休暇を取らさせてください」と言っても、恐らくはかなりの確率で却下をくらっていたでしょう。

なぜなら、僕の会社では、当時男性が育児休暇を取得した実績はほぼありませんでした。

だから、相当な事前の仕込みと根回しが必要でした。

僕は育児休暇取得の2ヶ月前から、「妻の体調が良く無い」というのを理由に定時帰りをさせてもらっていました。

これは別に嘘をついていたわけではなく、本当に妻の体調は良くなかったので、正直にそのことを上司に話して理解を得ていました。

こうすることで、「あいつの家は今大変なんだな」という印象を植え付けることができました。そのことで、育児休暇をスムーズに取得することが出来ました。

男性社員の育児休暇取得は勇気が必要

それでも、やっぱり男性が育児休暇を取得することを良く思っていない人がいたのは事実です。

幸いにも僕の所属しているグループの人たちは快く協力してくれましたが、他のグループの特に古い世代の人たちには理解出来なかったようです。

ただ、そんな人たちは放っておけばいい。
言いたい奴らには言わせておけばいい。

・・・そんな風に僕はある程度割り切っていました。

はっきり言って、男性が育児休暇を取るのは

「勢い」と「勇気」

しかないと思っています。

その2つさえあれば、国から与えられた『権利』を使うだけなので、なんら後ろめたさを感じる必要はありません。

案外、堂々としてしまえば味方をしてくれる人も現れてきます。特に女性社員の方々は全面的に応援してくれました。

そうなれば、男性でも育児休暇取得の道はグッと近くなります。

育児休暇を取得して分かったメリット

前段が長くなりましたが、本題である「育児休暇のメリット」を僕なりに解説したいと思います。

あくまで、僕が育児休暇を取得してみて感じたメリットなので、当然ですが全ての人に当てはまるとは限りませんのであしからず。

家族との時間が増えた

これは当然ですが、一番のメリットですね。なにより家族と一緒にいれる時間が増えました。

会社に勤めている頃は、朝は子供達が寝ている時間から出勤して、夜は寝てから帰宅する、なんてことがザラにありました。

それが、育児休暇中は子供と一緒に起きて、子供と一緒に寝ることが出来る。

これほどの幸せはありませんでした

当然ですが、四六時中まとわりついてくるので、流石に親バカの僕でもイライラしてしまうこともありましたが…笑。

でも、それ以上に子供のちょっとした成長を間近で見れたのは、この上ないメリットですね。

妻の体調が良くなった

基本的に僕は家事をするのが苦ではありません。

洗濯も掃除もします(今は好きですが当時は料理だけちょっと苦手でしたが…)。

なので、育児休暇中は家事を分担することで、妻の負担を減らすことができました。そうすることで、妻のストレスも多少は軽減されて体調も良くなってきました。

やっぱり家庭って妻(お母さん)がニコニコしているのが一番明るくなりますよね。なので、そのキッカケというか土台を作れたのは本当に良かったと思います。

平日に家族で旅行!

僕と妻はそれほど共通の趣味はないのですが、二人とも旅行は好きなんですよね。

なので、この育児休暇中に平日の安くて空いているところを狙って旅行に行ったりしていました。

突然妻が「出雲大社に行きたい!」と言い出したので、急遽宿を取って平日に来るまで6時間かけて出雲大社まで行ったりしました。

やっぱり休日だと道も混むし宿も高くなるので、こんな風に育児休暇を利用できたのも良かったですね。

会社の仕事をリセット…笑

これは完全に余談ですが、4ヶ月休むと会社の仕事がリセットされます。

それまでかなり忙しく働いていて、どうしようもなくなって埋もれていた仕事も4ヶ月経てば誰かがやってくれているか、完全に闇に葬られています 笑。

なので、復帰した時はまたイチから新たな気持ちで仕事を開始できたのは、思わぬメリットでしたね。

育児休暇を取得して分かったデメリット

次に「育児休暇を取得したデメリット」ですが、すごく考えました。

でもですね、考えた結果ですが・・・無いんです。

育児休暇を取得して「これは良くなかったなぁ」っていうデメリットが一個も浮かばないんです。

ただ、これは僕の個人的な感想なので、会社で出世を考えている人にとっては、ちょっと足踏みすることになるかもしれません。

僕は出世には興味がなかった(今も)なので、それがデメリットとは感じませんでしたが、そう感じる人もいるのかもしれません。

子供の成長を間近で見れる価値・・・プライスレス

長々と僕の育児休暇を取得した体験記を書いてきました。お付き合い頂きありがとうございます。

ネットで調べていても、男性で育児休暇取得したくても中々踏み切れてないっていう人が多いみたいですね。

確かに、会社の仕事のこととか、世間体などを気にしたら取りづらいのは分かります。

僕の会社でも「育児休暇取得できて羨ましいよ・・・」と良く言われます。僕はそんな特にこう言います。

「だったら育児休暇、取っちゃいなよ。取らないと後悔するよ」

と。

エラそう言い方かもしれませんが、会社の仕事は家族のためにやっているはず。その家族が困っている時に近くにいれないなんて本末転倒だと思います。

子供が小さい時っていうのは一瞬です。

そばにいれることは、会社で仕事をしてもらえる給料以上の価値が有る事を実感しました。

まさにプライスレス!

この記事で一人でも多くの男性の育児休暇取得者が増えると嬉しいです。是非とも一歩踏み出してみましょう!

では。

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